大手半導体工場
<問題>
昼・夜など突然ELBが動作。日常の点検では原因がわからなかった。
<調査>
現状の測定では漏電の発生箇所はなく、可能性のあると思われるMCCB負荷へ絶縁監視装置を設置。1週間データをとり、その時のグラフで、無停系Trより変化点を発見。

黄色のIoMAXでは、15:00に一度変化が見られただけですが、赤色のIorMAXではほぼ4時間おきに変化点がみられ、15:00では漏電にはいたらないですが、大きく変化をしています。
4時間おきに動作するものを調べていただきましたら、クーリングタワーの電磁弁が4時間おきに稼働しており、電磁弁の稼働時に起こす漏電と判明、交換して解決いたしました。稼働が短時間であるため、通常の漏電検出で見つけられない、しかも稼働時しかわからないものでした。
弊社では、MAX値は漏電警報の0.3秒の継続がなくても最大値として、常にデータ保存されるしくみをとっていて、電磁弁の稼働する短時間での変化でもグラフ化します。また、グラフもIoMAX、IorMAX(IgrMAX)、Ior(Igr)値を表示します(Ior/Igrはどちらか指定)。
太陽光発電のある公共施設
<問題>
太陽光発電でパワーコンデショナーを設置しています系統にIgr方式の絶縁監視設備を導入、常に120mA~140mAを表示して警報が出続けていました。
<調査>
Igr方式は、20Hzを基準周波数としていますので、太陽光発電のように20Hz域にも影響する施設があると、自分の20Hzか太陽光の20Hzかわからず、それも演算に含めますので数値が変動いたします。
Ior方式は商用(50/60Hz)でみており、影響をうけにくいため、測定しましたら36mA表示、警報がでないことをご理解いただき、Ior方式に交換解決いたしました。
LIG-2はIor/Igrの両方の計測モードをもっており、負荷の状態で、どちらかにすぐに切替使用いただけます。(この方式は光商工製のみです。)
ホテル、学校でのIgr警報
<問題>
Igr警報が出ていて困っている。
<調査>
Igr方式には、N相(接地相)の漏電もみれる特徴があります。
このN相がED(接地線)と機器のところの配線で入れ替わっても、AC100Vが機器に供給されますので、誤配線があっても通常はわからずそのままとなります。ただ、Igr方式はここを検知いたしますので警報が出続けます。これを探すには専用の探査装置(LIG-2M)を使用します。ホテルでは数ある部屋の内、天井埋め込み照明の1台が逆配線となっており、配線変更で解決しました。
学校の事例では天井クーラーの1台が逆配線となっており、同様に配線変更で解決しました。
大手半導体工場・液晶フィルム工場のIgr警報
<問題>
Igr警報が当初から出て困っている。
<調査>
先にも述べていますが、Igr方式は20Hzを基準周波数としていますのでここを使用する他のインバーター機器※(またはノイズ)がありますと誤演算して数値が極端な場合0~150mAを常に変動いたします。そのたびに警報がでますので、警報がでないように接点をはずされているところもあります。(※大型ローラー機器など)
一方Ior方式は影響がでませんのでIor方式への変更で解決しました。
すぐに対応できない場合は20Hz線にコンデンサーを使用して数値をさげる方法がありますが、負荷が変動(MCCBでのOFF)すれば逆にまた警報しますのでお薦めはいたしません。
大手液晶工場
<問題>
地電圧が大きく、Igr機器がストップする。
<調査>
Igr機器は製品により、地電圧が大きくなるとストップするものがあります。弊社は稼働いたします。
地電圧はEB接地線とED接地線の間の電圧です。
地電圧を下げるには、EB線の対地抵抗を下げるしかなく、対地へのアース線打ち込みをダブルにすると半分になります。
現地では他の手段がなく、ダブルにして解決されました。
公共のセキュリティとの問題
<問題>
某公共施設では、20Hz地域をセキュリティで使用しているため、Igr方式が使用できません。
<対策>
Ior方式は、商用周波数ですので、こちらをお薦めいたしました。
施工後、無事稼働しており、解決しました。
某家電工場・自動車工場
<問題>
通常の漏電リレーを使用されており、1箇所の漏電で他の保護継電器が動作する。同じ工場の別グループからも同じ事例が報告されている。
<調査>
Io方式の通常の漏電リレーは方向判別機能とC分を除去する機能がありませんので、同じEB接地局では、他のトランス系に漏電での地電圧上昇からくるC分電流が流れ、あたかも漏電したかのようになり、漏電リレーが動作いたします。
対策は3つあり、①EB線の分離、②漏電リレーのタップ値をあげる、③Ior方式の方向判別とする。・・某家電工場・自動車工場は全てIor方式にて解決されました。